こんにちは。ヤネウラログ、運営者のイエ吉です。
一条工務店で30坪2階建てを検討していると、建物価格や総額のイメージ、坪単価や間取り、平屋との違い、4LDKが現実的かどうかなど、気になるポイントが一気に押し寄せてくると思います。
「この広さで本当に家族4人で暮らせるの?」「そもそも総額いくら見ておけば安心なの?」みたいなモヤモヤが頭の中でループしがちですよね。
「結局、自分たちのケースではどう考えればいいの?」となりがちです。
ブログによって言っていることも違うし、数年前の情報も混ざっているので、今の相場感とズレていることもあります。
この記事では、一条工務店で30坪2階建てを建てたいあなたに向けて、建物価格と土地抜き総額の目安、30坪で現実的な間取りと4LDKの落としどころ、30坪平屋との違い、一条工務店が向きやすい人・向きにくい人の整理まで、私なりの視点で丁寧にまとめていきます。
数字だけでなく、「暮らしのイメージ」が湧くように噛み砕いていきますね。
結論としては、一条工務店の30坪2階建ては家族4人前後なら「現実的なサイズ感と総額」になりやすい一方で、とにかく安さ優先のローコスト住宅とは別物です。
坪単価の数字だけで高い安いを決めてしまうのではなく、性能や標準装備、光熱費まで含めたトータルの家づくりとして一緒に整理していければと思います。
「このクラスの性能の家を、この総額で持つ」という目線で見ると、見え方がかなり変わってきますよ。
ポイント
- 一条工務店で30坪2階建てを建てるときの建物価格と土地抜き総額の目安が分かる
- 30坪で現実的な間取りや4LDKの落としどころ、総二階の考え方がイメージできる
- 30坪2階建てと30坪平屋、ローコスト住宅との違いと向き不向きが整理できる
- 無理のない総額の決め方や、ローン負担を重くしすぎないための考え方のヒントが得られる
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一条工務店の30坪2階建ての現実と予算感

まずは、一条工務店で30坪2階建てを建てるときの「建物価格」と「土地抜き総額」がどのくらいになりやすいかを整理しておきます。
ここがふわっとしていると、その先の間取りや仕様の議論も全部ぼやけてしまうので、最初に土台をそろえるイメージですね。
「私たちの予算ゾーンで、一条はそもそも射程圏内なのか?」を確かめるつもりで読み進めてもらえるといいかなと思います。
建物価格の目安
一条工務店の30坪2階建てで、いちばんイメージしやすいのはi-smartやグランスマートあたりの人気どころだと思います。
展示場でもこのあたりのモデルが多いので、「この雰囲気のまま30坪にギュッとしたらいくら?」という感覚ですね。
体感としては、キャンペーンや時期にもよりますが
- 本体価格(躯体+標準装備)だけでおおよそ2,500万〜2,800万円前後
- そこに付帯工事や諸費用、最低限のオプションを入れて3,200万〜3,500万円前後
このあたりに収まるケースが多いかなという印象です。
30坪というサイズは、一条工務店の中でも比較的コンパクトな方なので、35〜40坪クラスと比べると、総額は抑えやすいゾーンでもあります。
坪単価でいえば、30坪の2階建てで坪80万〜100万円弱くらいを見ておくと、極端に外すことは少ないかなと思います。
もちろん、同じ一条工務店でも商品やキャンペーン、契約タイミングによって単価は動きますし、オプションでいくらでも上下します。
「うちはオプション控えめでいくから、坪70万円台もいけるでしょ」と思いがちですが、細かい部分でちょこちょこ足していくと、気づけば坪80万円台後半に着地した…というのもあるあるです。
一条工務店は、全館床暖房やトリプル樹脂サッシ、高性能断熱材など、他社ではオプション扱いのものが最初から盛られているので、坪単価だけを他社と横並びで比べると「高く見えやすい」のが特徴です。
家づくりの情報サイトなどで「大手ハウスメーカーの坪単価比較」みたいな表を見ても、標準仕様の中身が全然違うので、そのまま鵜呑みにしない方がいいところですね。
坪単価を見るときのチェックポイント
坪単価を聞いたときに、あなたに確認してほしいポイントはざっくりこんな感じです。
- その坪単価に、全館床暖房や樹脂サッシ、網戸、照明は含まれているか
- 屋外給排水や仮設工事などの付帯工事は別途か、込みか
- 将来ほぼ必須になるオプション(カップボードなど)は元から入れてあるか
ここがあいまいなまま話を進めると、「安いと思っていたのに、あとからどんどん乗っていく」状態になりがちです。
逆に言えば、「何が含まれていて、何が別なのか」を早めに整理してしまえば、坪単価という数字もかなり扱いやすくなるんですよね。

なので、営業さんから坪単価や本体価格を聞いたときは、「この金額に、付帯工事やオプション、外構はどのくらい乗りそうですか?」とセットで聞いておくのがおすすめです。
ここを聞かずに「思ったより安いかも!」と決めてしまうと、後から総額を見たときにガクッとくるパターンが多いですね。
逆に、最初から「付帯工事や外構を含めたザックリ総額」を聞いておければ、予算から逆算して商品やオプションを選びやすくなります。
土地抜き総額のざっくり目安
建物本体価格だけを見ていても、家づくり全体のイメージはつかみにくいので、土地を除いた総額(建物+付帯工事+外構+諸費用)もざっくり押さえておきましょう。
実際に住宅ローンで借りる金額に近いのは、こっちの数字です。
一条工務店の30坪2階建ての場合、よくある費目はこんな感じです。
| 費目 | 30坪2階建ての目安 | ざっくりイメージ |
|---|---|---|
| 建物本体工事 | 2,500万〜2,800万円 | 躯体+標準装備一式 |
| 付帯工事 | 150万〜250万円 | 給排水、仮設、屋外電気など |
| オプション | 100万〜300万円 | キッチン・収納・タイルなど |
| 外構工事 | 150万〜300万円 | 駐車場・門柱・フェンスなど |
| 諸費用 | 100万〜200万円 | 登記・ローン・保険・税金など |
| 土地抜き総額 | おおよそ3,000万〜3,850万円 | 仕様次第で±数百万円は動く |
30坪の一条工務店の家で「そこそこしっかり」建てるなら、土地代を除いた総額で3,000万〜3,500万円前後をひとつのイメージにしておくと、話が進めやすいかなと思います。
もちろん、太陽光発電をどこまで積むか、外構をどのレベルまでやるかで、300万〜400万円くらいは平気で動きます。
一条工務店では、大容量の太陽光発電や蓄電池セットを載せるケースも多く、このセットだけで150万〜250万円前後プラスになることもあります。導入するかどうかで総額が大きく変わるので、見積書では「太陽光・蓄電池」の項目がどこに入っているかを必ずチェックしておくと安心です。
ちなみに、国土交通省の住宅市場動向調査では、注文住宅取得世帯の住宅購入資金(土地代込み)の平均値はおおよそ6,000万円強と言われています。(出典:国土交通省「令和6年度住宅市場動向調査」)
もちろんエリアや土地代の影響が大きいので単純比較はできませんが、「建物だけで3,000万台」というのは、全国的なデータと照らしてみても、極端に外れたラインではないとイメージしてもらいやすいかなと思います。

土地込みでの予算感については、同じくヤネウラログで書いている一条工務店で土地込み4000万円は現実的かどうかを整理した記事もセットで読んでもらえると、より立体的にイメージしやすいと思います。
土地の価格帯によって、建物の予算をどこまで寄せるかのバランス取りも見えてきますよ。
グランスマートの総額と他商品比較

30坪2階建てを検討するとき、グランスマートにするか、i-smartやi-smileにするかで悩む人も多いはずです。
「せっかくなら上位グレードにしたいけど、予算オーバーしないかな…」ってところ、かなり気になりますよね。
ざっくりしたイメージとしては、
- グランスマート:デザイン性と仕様が一段高く、坪単価もやや高め
- i-smart:性能とコスパのバランスが良い主力帯
- i-smile・HUGme:間取りの自由度を少し抑えて、価格を下げたライン
30坪2階建てで見たとき、グランスマートとi-smartの総額差は、体感では数十万〜200万円台くらいに収まるケースが多い印象です。
もちろんオプションの入れ方次第ですが、「思ったより大差ないな」と感じる人も多いはずです。
| 商品 | 30坪の建物総額イメージ | こんな人向き |
|---|---|---|
| グランスマート | 2,800万〜3,200万円前後 | 外観や内装の質感にもこだわりたい |
| i-smart | 2,700万〜3,000万円前後 | 性能とコスパのバランス重視 |
| i-smile系 | 2,300万〜2,800万円前後 | 間取りの自由度よりも総額を落としたい |
グランスマートにすると、標準で外壁タイルやちょっとリッチな内装が付いてきたりするので、オプションであれもこれも追加するよりは、最初から上位商品を選んだ方が結果的にスッキリするケースもあります。
「i-smartにして、あとからいろいろ足したら、気づけばグランスマートとほぼ同じ金額だった…」というパターンも見てきました。
一方、i-smileやHUGmeは、間取りの自由度や選べる仕様を少し絞る代わりに、本体価格をガッと落としている商品です。
30坪というコンパクトなサイズなら、「標準プランの中から上手に選ぶ」だけでも、かなり良い間取りが組めることも多いです。
とにかく総額を抑えたいときは、こちら側を検討する価値も十分あります。
特にHUGmeに関しては、条件がハマれば総額2,000万円台前半から狙えるケースもあります。
ローコスト寄りの価格帯で一条の性能を取りにいきたい人には、かなり強い選択肢になってくると思います。

もちろんキャンペーンや法人割引、オプション量で変わりますが、「どうせ一条工務店にするなら、グランスマートにしても総額はそこまで変わらないかも」というケースもあります。
ここは、営業さんに「同じ30坪2階建てで、商品ごとの総額差をざっくり出してほしい」とお願いしてみると、かなり見通しがよくなりますよ。
平屋ローコスト住宅との違い
同じ30坪でも、一条工務店の30坪2階建てと、ローコスト住宅の30坪平屋では、世界観がまったく違います。
ここを混ぜて考えると、「なんでこんなに金額が違うの?」とモヤモヤし続けることになるので、一度バッサリ整理しておきましょう。
ローコスト系の30坪平屋は
- 坪単価がぐっと下がる(50万〜60万円台など)
- 設備や断熱は「必要最小限」寄りで、標準仕様はシンプル
- 外構や諸費用込みで総額2,000万台も狙えるケースがある
一方で、一条工務店の30坪2階建ては、
- 高断熱・高気密+全館床暖房など、性能と標準装備の厚さが大きなウリ
- 初期費用はローコストより確実に高い(同じ30坪でも総額が大きく変わる)
- その代わり、冬の快適さや光熱費の安定感、メンテコストまで含めた「トータルの暮らしやすさ」に振っている
どちらが正解かという話ではなく、「何を優先したいか」が違うだけなんですよね。
たとえば
- 今、とにかく家賃から脱出したい
- 子どもが小さいうちだけ住めればいいので、超長期で持つ前提ではない
- 冬の室温よりも、とりあえず広さと部屋数を優先したい
こういった価値観なら、30坪平屋ローコストの方がマッチするケースもあります。
一方で
- 冬も半袖で過ごせるくらいの快適さがほしい
- 光熱費をできるだけ安定させたい
- メンテナンスも含めて、長く安心して住める家がほしい
という感覚なら、一条工務店のような高性能寄りのメーカーに向いていると思います。

平屋寄りのイメージが知りたい場合は、他社にはなりますが、ヤネウラログでまとめた住友林業の平屋30坪前後で総額4000万円台を狙うときの考え方も、条件整理のヒントとして使ってもらえるかなと思います。
平屋特有のコスト構造や、土地の広さとの関係がイメージしやすくなるはずです。
一条工務店の30坪2階建ては誰向きか

ここからは、数字の話から一歩進んで、30坪2階建てでどんな間取りになりやすいのか、4LDKは現実的か、30坪平屋との違い、そして一条工務店が向きやすい人・向きにくい人まで、暮らし方の目線で整理していきます。
「間取り図の線の話」だけで終わらせず、実際の生活シーンに落とし込んで考えてみましょう。
現実的な間取り像
一条工務店で30坪2階建てを検討すると、間取りとして多いのは3LDK〜4LDKあたりです。
家族3〜4人前後を想定した「いちばんボリュームゾーン」の広さですね。
夫婦+子ども2人、あるいは夫婦+子ども1人+ワークスペースくらいのイメージです。
総二階の30坪だと、ざっくり1階15坪+2階15坪くらいなので、
- 1階:LDK16〜18畳+水まわり(風呂・洗面・トイレ)+玄関+階段
- 2階:主寝室6〜7畳+子ども部屋4.5〜5畳×2+ホール+収納+必要に応じて2階トイレ
このあたりが「よく見る形」になってきます。
LDKは16〜18畳あれば、家具配置を工夫することで家族4人でも十分回せるサイズ感です。
ソファ+ダイニングテーブル+テレビボードを置いても、動線がぎりぎり確保できるくらいのイメージですね。
ポイントは、廊下をどれだけ削れるかと、収納を“ちょっとだけ攻める”かどうか。
30坪は広くはないので、廊下を太く取りすぎるとすぐにLDKが14畳とかになって窮屈になります。
玄関ホールからそのままLDKに入るようにしたり、階段をリビング内に取り込んだりして、廊下スペースを最小限にするだけでも体感の広さはかなり変わります。
収納については、「あればあるだけうれしい」反面、収納も1マス増やすごとにLDKの面積を削っているという感覚を忘れないようにしたいところです。
たとえば、リビング収納を1マス減らして、代わりに階段下収納や玄関収納を工夫するなど、家全体でバランスを見るイメージですね。
30坪は「狭い」より「コンパクト」
30坪と聞くと「やっぱり狭いのかな…」と感じる人もいますが、体感としてはコンパクトだけど、工夫すれば十分暮らせるサイズです。
むしろ「広いからつい物を増やしがち」というリスクが減るので、ミニマム寄りの暮らしが好きな人にはフィットしやすいと感じています。
収納を適度に分散させたり、天井を少し高めにしたり、吹き抜けをワンポイント入れたりすると、心理的な圧迫感をかなり減らせます。
家具も、「大きいものをドンと置く」のではなく、脚の細いソファやラウンドテーブルを選ぶだけで抜け感が出るので、空間全体が広く見えやすくなりますよ。
無理なく4LDKは可能か
「せっかく注文住宅なら4LDKにしたい」という声もよく聞きます。
収納やワークスペースも含めると、なんだかんだで「部屋は多い方が安心」という気持ちになりますよね。
結論から言うと、30坪で4LDKは十分可能です。
ただし、いくつか割り切るポイントがあります。
代表的なポイントはこのあたりです。
- 子ども部屋は4.5畳(+収納)くらいまでコンパクトにする
- 1階に和室や独立した書斎を足すのはかなりタイトになる
- LDKは16畳前後で「必要十分」のラインを狙う
- 収納は「各部屋+共用で小さめ」を組み合わせる
よくあるパターンは
- 2階に主寝室+子ども部屋2つ+多目的の小部屋(書斎や将来の個室)
- 1階はLDKにすべて寄せて、客間はつくらない(来客はリビングで受ける)
という構成です。
4LDKを成立させるためには、「1階にもう一部屋ほしい」をグッとこらえる場面が出てきます。
ここを踏ん張れるかどうかで、LDKの広さや全体のバランスが大きく変わってくるんですよね。
個室の広さよりも、「家族が集まるLDKをどこまで守れるか」が満足度を左右しやすいので、4LDKを優先しすぎてLDKが14畳以下になるようなら、部屋数の再検討も視野に入れてもいいかなと思います。
「4LDKだけどリビングが狭くて、結局みんな自分の部屋にこもってしまう」というのは本末転倒なので、家族でしっかり話し合いたいポイントです。

4LDKにしたときの予算感や他社での事例が気になる場合は、比較の意味も込めて積水ハウスの30坪2階建ての価格と総額を整理した記事を読んでみると、「30坪×4LDK」の相場感がよりクリアになるはずです。
メーカーが違っても、「30坪で4LDKを取るときにどこを削るか・どこを守るか」という発想はかなり共通していると感じています。
総二階じゃない間取りの注意点

一条工務店は構造上の理由から、総二階に近い形が強く推奨される会社です。
30坪2階建てで1階と2階の面積差が大きくなってくると、いろいろなところにシワ寄せが出てきます。
- 構造計算上、耐力壁の配置が難しくなる
- 出っ張りや下屋部分のコストがかさみやすい(屋根面積・外壁面積が増える)
- C値(気密)や断熱の面でも、シンプルな総二階に比べて不利になりやすい
- 2階の床の形が複雑になると、配線・配管もややこしくなる
見た目のアクセントとして、「L字の家にしたい」「1階部分だけ少し張り出したい」という気持ちはすごく分かります。
ただ、30坪という限られた面積の中で複雑な形にすると、そのぶん「使えない隙間」も増えやすいのが正直なところです。
「総二階じゃない形にしたい」ときは
- その出っ張り・凹みは、本当に日常の使い勝手に必要か
- 同じコストをかけるなら、内部の収納や設備グレードアップに回した方が満足度が高くないか
- 外観のバランスは、窓配置や色づかいで整えることはできないか
といった視点で、一度立ち止まって考えるのがおすすめです。

どうしても1階を広くしたい場合は、2階の一部を吹き抜けにして施工面積の計算を調整するなど、一条工務店側にもいくつかテクニックがあります。
ここは設計士さんと一緒に、「総二階寄りをベースに、どこまで崩せるか」を探っていくイメージで進めると良いですね。
総二階を“縛り”ではなく、“性能とコスパを上げるためのベース”として受け止めると、気持ち的にもラクになってくると思います。
間取り図のシュミレーションで予算確認
30坪2階建ては、間取りの一つひとつの選択が総額にも効いてきます。
なので、間取り図のシミュレーションは「間取りだけ」ではなく「予算セット」で考えるのがすごく大事です。
「この間取りいいね!」で終わらせず、「これを採用すると総額はいくらになりそうか」までセットで見ていきましょう。
例えば
- 部屋数を1つ増やすと、建物面積がどのくらい増えるか(坪数アップ)
- 吹き抜けを入れた場合、施工面積と坪単価の計算がどう変わるか
- 1階トイレ+2階トイレの2つ構成にしたときのコスト差(配管や設備費)
- 窓のサイズや数を増やしたときの影響(サッシ代+ガラス代)
こういったポイントを、「図面の変更=いくら増減するか」までセットでシミュレーションできると、途中で予算が大崩れしにくくなります。
「ここを広げたら坪いくら増える?」「この吹き抜けをやめたらどのくらい減る?」と、都度ざっくりでもいいので金額を確認しながら進めていけると安心です。

また、自分たちで無料の間取りソフトをいじる場合も、「1マス増やすと何万円くらい増えるのか」という感覚を頭の片隅に置いておくと、現実から離れすぎないプランが作りやすくなります。
一条工務店の場合は910mm(1マス)や455mm(半マス)単位で考えるので、そのグリッドを意識しながらシミュレーションしてみてください。
あとは、一条工務店特有のポイントとして、全館床暖房のアルミパネルがWi-Fiの電波を通しにくいという話もよく聞きます。
1階にルーターを置いただけだと2階の電波が弱くなりがちなので、情報ボックスの位置を工夫したり、最初からメッシュWi-Fiや有線LAN配管を前提にしておくと、住んでからのストレスがかなり減ります。
ヤネウラログでも、別記事で総額の枠をどう決めるかを何度か書いていますが、数字の精度を上げることよりも、「ここを超えたら危ない」という感覚を家族で共有しておくことの方が、長い目で見て効いてくると感じています。
年収に対してどのくらいのローンが安全ラインかは、家庭によって全然違うので、無理に平均値に合わせる必要もありません。
2階建てと平屋のざっくり比較

同じ30坪でも、2階建てか平屋かで、必要な土地の広さもコスト構造も大きく変わります。
ここは家づくりの方針そのものに関わる部分なので、一度丁寧に整理しておきたいところです。
ざっくり比べると
- 30坪2階建て:土地は40〜50坪前後でも十分、基礎と屋根が少ないぶんコスパは良くなりやすい
- 30坪平屋:土地は50〜60坪以上ほしい、基礎と屋根が広くなるので坪単価は上がりやすい
平屋はワンフロアで暮らしやすく、老後の階段問題もありませんが、都市部や駅近エリアだと「そもそも30坪平屋を建てられる土地がない」という現実もあります。
土地代が高いエリアほど、2階建ての方がトータルの合理性は高くなりやすいです。
総額だけで見ると
- 30坪2階建て:建物+外構で3,000万〜3,500万円前後に収まりやすい
- 平屋30坪:建物単価が上がる一方で、延床面積を少し絞れば総額はそこまで変わらないケースもある
というイメージです。
たとえば
- 2階建て30坪(延床30坪)
- 平屋25坪(延床25坪)
という比較なら、建物総額は近づいてくることもあります。
その代わり、平屋は土地が広く必要なので、土地代がドンと乗ってくる…という構図ですね。

重要なのは、「平屋が本当に必要なのか」「通勤や通学、エリアの優先順位はどうか」を並べて考えることですね。
階段がないことのメリットと、土地代が増えることのデメリット、どちらが自分たちの価値観にとって重いのか。
ここを言語化しておくと、後から「やっぱりあっちが良かったかも…」と悩みにくくなります。
コスパとメンテを考えた外観
一条工務店で30坪2階建てを建てるとき、外観はタイルかサイディングかで悩む人が多いです。
特にハイドロテクトタイルは、見た目もツヤっとしていて、「せっかく一条で建てるならタイルにしたい…」という気持ちがかなり強く働くゾーンですよね。
ハイドロテクトタイルは
- 初期費用は数十万円〜100万円前後のアップ
- その代わり、汚れがつきにくくメンテナンス頻度を下げられる
- 築年数が経っても、見た目があまり劣化しにくい
という特徴があります。
30坪前後なら、ハイドロテクトタイルの追加費用は「将来の外壁塗り替え1回分」くらいでペイできる可能性が高いので、個人的にはかなり採用寄りで考えて良いオプションだと感じています。
特に共働き世帯などで、「外壁メンテに時間もお金もあまりかけたくない」という価値観なら、相性はかなり良いです。
小さくても「普通に見える」バランスが大事
30坪2階建ては、外観バランスを間違えると一気に「小さい家感」が出てしまいます。
具体的には
- 窓の取り方をシンプルにそろえる(縦長窓を増やしすぎない)
- 色数を絞って、ベース+アクセントの2〜3色にする
- 玄関ポーチや袖壁で、正面にちょっとした奥行きをつくる
- 屋根形状はシンプルな方が、落ち着いた印象になりやすい
このあたりを意識しておくと、30坪でも「きちんとした家に見える」外観になりやすいです。
逆に、あまりに装飾的な窓や色を使いすぎると、外壁面積が小さいぶん、ごちゃついて見えやすくなります。
外観は毎日目にするものなので、性能や間取りだけでなく、メンテナンスと見た目のバランスも一緒に考えておきたいところですね。
「外観よりも室内重視」と思っていても、いざ完成してみると、やっぱり「帰ってきたときの見た目」は気になるものです。
一条工務店の30坪2階建てに関するよくある質問
Q1. 一条工務店の30坪2階建ての総額はどのくらいですか?
Q2. 一条工務店の30坪2階建てで4LDKは現実的ですか?
Q3. 一条工務店の30坪2階建てと30坪平屋では何が一番違いますか?
Q4. 一条工務店の30坪2階建てを建てるとき、住宅ローンはいくらまでが安心ですか?
Q5. 一条工務店の30坪2階建てでは太陽光発電やWi-Fi環境をどう考えればいいですか?
一条工務店の30坪2階建てについてのまとめ
最後に、この記事でお伝えしたかったポイントをもう一度ギュッとまとめます。
一条工務店で30坪2階建てを建てるとき、建物本体と付帯工事、オプション、外構、諸費用まで含めた土地抜き総額はおおよそ3,000万〜3,500万円前後に収まりやすい印象です。
家族4人前後なら、「コンパクトだけどちゃんと暮らせる」現実的なサイズ感かなと思います。
もちろん、太陽光の積み方や外構のこだわり、地盤状況によっては3,500万〜3,800万円くらいまで上振れするケースもあります。
ただ、ローコスト住宅と比べると、高断熱・高気密や全館床暖房、標準装備の厚さのぶんだけ初期費用は高めになりがちです。
だからこそ
- 30坪でどんな間取り・部屋数にしたいか(3LDKか4LDKか)
- 平屋にこだわるのか、2階建てで土地を抑えるのか
- 外観や設備にどこまでお金をかけたいか
- 月々いくらまでなら心理的に安心して返していけそうか
といった自分たちの優先順位を一度整理してから、「一条工務店30坪2階建てが自分たちに合うか」を考えてもらうのが良いかなと思います。
「なんとなく良さそうだから」ではなく、「自分たちの価値観に合っているから選ぶ」という状態まで持っていけると、完成後の満足度もかなり違ってきます。

坪単価の数字だけで「高い」「安い」と判断するのではなく、性能・標準装備・ランニングコストまで含めた“トータルの家づくり”として、一条工務店30坪2階建ての立ち位置を見ていくと、自分たちにとってアリかナシかがぐっと分かりやすくなってくるはずです。
この記事が、あなたの家づくりのモヤモヤを少しでも整理するきっかけになればうれしいです。
